浸水した家屋の感染症対策

更新日:2024年08月23日

被災等で家屋が浸水した場合は、細菌やカビが繁殖しやすくなり、感染症にかかる恐れがあるため、感染症予防には清掃乾燥が最も重要です。

床下浸水したとき

〇床下や家の周辺にある不要物や汚泥などを片付けてください。

〇可能なところは水で洗い流してください。

〇床下に水が溜まっている場合は、雑巾等で吸収し、扇風機等で換気してよく乾かしてください。

 

※床下や庭などの消毒は原則不要です。

町では、これまで床下浸水した家屋にクレゾールせっけん液による消毒を実施していましたが、今後は厚生労働省の方針にそって、クレゾール石けん液による消毒はしません。

 

主な消毒方法について

〇床上浸水した家屋の室内の床や壁、家具などには、泥を取り除いた後に消毒を行いましょう。

〇汚染の程度がひどい場合または長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。

〇対象物が、色あせや腐食などにより次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、アルコールや塩化ベンザルコニウムを使用しましょう。

 

主な消毒方法
消毒薬 対象と使い方
食器類・流し台・浴槽 家具類・床
次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可)

0.02%に希釈する

1.食器用洗剤と水で洗う

2.希釈した消毒液に5分間浸けるか、消毒薬を含ませた布で拭き、その後、水洗い・水拭きする。

3.よく乾燥させる

0.1%に希釈する

1.泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。

2.調整した液を浸した布などでよく拭く。

3.金属面や木面等の色あせが気になる場所は、水で2度拭きする。

消毒用アルコール

希釈せず、原液のまま使用する

1.洗剤と水で洗う

2.アルコールを含ませた布で拭く

※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること。

※火気のあるところでは使用しない。

希釈せず、原液のまま使用する

1.泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。

2.アルコールを含ませた布で拭く。

※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること。

※火気のあるところでは使用しない。

10%塩化ベンザルコニウム

0.1%に希釈する

1.泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。

2.調整した液を浸した布などでよく拭く。

0.1%に希釈する

1.泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから。十分に乾燥させる。

2.調整した液を浸した布などでよく拭く。

 

 

清掃作業時の注意点

〇ケガをしないために

丈夫な手袋や底の厚い靴、長袖などの肌の見えない服装を着用しましょう。

〇ケガをした場合

傷口を流水で洗浄し、消毒しましょう。
特に深い傷や汚れた傷は、破傷風になる場合があるため、医師に相談をしましょう。
※破傷風とは、傷口に破傷風菌が入り込んでおこる感染症で、医療機関で適切な治療を行わないと死亡することもある病気です。

〇土ほこりへの対応

土ほこりが目に入って結膜炎になったり、口から入ってのどや肺に炎症を起こすこともありますので、目や口を保護することが重要です。
作業時の際はゴーグル・マスクを着用し、作業後には手洗いをしましょう。

 

 

厚生労働省ホームページ(被災した家屋での感染症対策)リンク

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